声優養成所(スクール)の選び方は？養成所・専門学校・教室の違いも詳しく解説！

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一言に声優養成所といっても、下記の3種類があります。

• 「養成所」
• 「専門学校」
• 「声優教室」

各種類によってオーディションの有無など様々な違いがあります。

また、養成所ごとにコースや学費が異なりますし、初めて声優養成所に通う場合は選び方に迷います。
そこで今回は、全国にある50以上の声優養成所やスクールをリサーチした結果を踏まえて、声優養成所の選び方を詳しく解説します！

声優養成所・スクールは3種類！まずは種類を決めよう

冒頭でもご紹介しましたが、声優スクールには3つの種類があります。
声優スクールを選ぶときは、最初に種類を決めることが何よりも大切です。

何故なら、種類によってプロになるまでの道のりが異なりますし、学費も桁違いに変わるからです。
まずは、「養成所」「専門学校」「教室」の違いからご紹介します。

声優養成所

養成所とは、プロダクション(声優事務所)が運営するスクールのことです。
ほとんどの養成所は「初級」「中級」「上級」というようにレベル別でクラス分けされており、定期的に開催される進級テストに合格すると上位クラスに進むことができます。

養成所の選び方

養成所は運営プロダクションに所属することが目標となります。
そのため、養成所の選び方は運営プロダクションに興味があるかどうかがポイントです。
大手プロダクションになるほど声優の仕事を獲得しやすいため、有名プロダクションが運営する養成所は人気が高いです。

入所オーディションは未経験でも合格できる

ほとんどの養成所には入所オーディションがあります。
入所オーディションというのは、その養成所に入るための試験のことです。
台詞の朗読など演技力を問われる実技テストが行われる養成所もあるので、基本的に養成所は経験者のほうが有利です。

ただし、未経験でも入所オーディションに合格した声優さんはいるので、必ずしも経験者でなければ合格できないというわけではありません。
例えば、「進撃の巨人」のエレン役でお馴染みの梶 裕貴さんは、未経験で日本ナレーション演技研究所のオーディションに合格されました。

養成所で学べること

養成所のカリキュラムはプロダクションに所属するまでの期間を全体的に見ると、演技や芝居のレッスンに力を入れている養成所が多いです。

まず、初級クラスでは、発声や滑舌などのボイストレーニングを行いながら、台詞の朗読などを通して演技力を身につけていきます。
中級クラスになると芝居の稽古が中心となり、上級クラスになるとアフレコなどの実践を本格的に行うといったカリキュラムの養成所がほとんどです。

養成所を選ぶ上では、カリキュラムに関してはそこまで気にする必要はありません。
養成所が生徒を募集するのは自社で活躍する声優を育てるという目的があるため、実績のある大手のプロダクション附属の養成所ほど、日々のレッスンに手を抜くことは考えにくいです。

養成所がおすすめな人

養成所を選ぶ場合、まずは進級テストの合格を目指すことになります。
進級テストは年1回という養成所が多いため、1年間は継続して通える方に養成所は向いています。

もし、進級テストで不合格になった場合、次の進級テストまで同じコースで学べる養成所がほとんどです。
レッスン頻度は週1回から週3回くらいが主流なので、学校や仕事と掛け持ちしながら通いたい方にも養成所はおすすめです。

専門学校

声優の専門学校には様々なコースがあります。
いろんなコースがある中でも、カリキュラムが充実しているのが全日制です。
全日制というのは昼間に授業が行われる課程のことです。

プロになった声優さんの中には、社会人から仕事をやめて全日制に通われた方もいますし、仕事と掛け持ちするために「週1コース」や「夜間コース」に通われた方もいます。
様々なコースがあるだけに専門学校はコース選びが最大のポイントです。

専門学校のコースの選び方

専門学校のコースの選び方は、就職サポートの有無を確認することが大切です。
就職サポートには様々な内容がありますが、その中でも重要なのがプロダクションの所属オーディションを受ける機会があるかどうかです。

専門学校はどのようなコースでもプロダクションの所属オーディションを受ける機会があるわけではなく、

• 「全日制はオーディションあり」
• 「週1コースはオーディションなし」

というようにコースによって異なるケースがあります。

2年制や3年制の全日制コースに就職サポートがあるのは各校で共通ですが、全日制以外ではどのコースにどのような就職サポートがあるのかは専門学校によって本当に様々です。

就職サポートのないコースは意味ない？

基本的に就職サポートが充実しているのは全日制のように年間約150万円ほどかかる学費の高いコースです。
一方、「週1コース」や「オンラインコース」などは就職サポートがないケースがあるものの、学費は20万円から50万円と全日制の半額以下で通えます。

ライフスタイルに合わせて通える上、安い学費で声優に必要なスキルを学べるため、就職サポートのないコースにもメリットはあります。

就職活動でオーディションに合格できなければ無駄になる？

プロダクションに所属できなくても、声優になる夢を諦めなければ無駄にはなりません。

例えば、「僕のヒーローアカデミア」でオールマイト役を務める三宅 健太さんは、アミューズメントメディア総合学院を卒業後、養成所「81ACTOR’S STUDIO」に10期生として入所されています。

就職サポートのないコースに通う場合も、自分でプロダクションの所属オーディションに応募したり、養成所の入所オーディションを受けるなど、卒業後にどのような選択を取るのかが重要だと言えます。

専門学校の選び方

就職サポートのあるコースを選ぶ場合、卒業生のどのくらいの割合がプロダクションに所属できたのかという実績を重視しましょう。
大手専門学校になると毎年50社以上のプロダクションが来校してオーディションが開催されるところもありますが、大切なのはオーディション回数ではなく合格率です。

専門学校の入学試験は簡単

声優の専門学校の合格率が気になる方もおられると思いますが、ほとんどの専門学校は入学試験に実技テストがありません。

大手専門学校の「代々木アニメーション学院」では、志望理由や入学意思を確認する面接試験で合否が決まりますし、「アミューズメントメディア総合学院」では願書による書類選考と面談で合否が決まります。

声優になりたい気持ちをしっかりとアピールすれば、誰でも合格できる難易度です。

専門学校で学べること

専門学校のカリキュラムはコースによって異なりますが、どのようなコースでもボイストレーニングや演技などの基礎が中心になっている学校が多いです。

養成期間の長い全日制等のコースでは、他のコースに比べて「現場の見学」「ラジオドラマの制作」といった実習がたくさん組まれており、「卒業公演」などの学内イベントが充実しているのも大きな特徴です。

専門学校によって違いはありますが、基本的にはどのコースでも未経験からプロを目指せるようにカリキュラムが組まれているのが専門学校の強みだと言えます。
一般的にも入所オーディションに合格する自信がない場合は養成所を選ぶのが難しいため、専門学校が候補となりやすいです。

専門学校がおすすめな人

専門学校が他の声優スクールと大きく違うのは、コースが豊富なことです。
そのため、学費も含めて自分に合った通い方でプロを目指せるスクールを探している方に専門学校は向いています。

専門学校は学費が高くて2年や3年と長く通わなければならないイメージが強いと思いますが、ご紹介したように全日制以外にも様々なコースがあるので、いろんな方にとって選択肢となり得る声優スクールです。

声優教室

声優教室とは、レッスン回数を自由に選んで通えるスクールのことです。
養成所や専門学校のように一定の養成期間が決まっていないため、好きな期間だけ都合良く通うことができます。

声優教室の選び方

ほとんどの声優教室では、特定のカリキュラムが決まっていません。
生徒さんによっては1回や2回と少ない受講回数で退会する方もおられるので、要望に合わせてレッスン内容を相談して決めている教室が多いです。

そのため、声優教室を選ぶときは自分の目的に合ったコースがあるかどうか、あるいはその目的に対応できる講師がいるかどうかで決めるのがおすすめです。

声優教室で学べること

声優教室のカリキュラムは腹式呼吸や発声などのボイストレーニングが中心です。
その他、オリジナルアニメーションを使ってアフレコができる教室があったり、オーディションに向けてエントリーシートの書き方や面接の対策などをしてくれる教室もあります。

養成所や専門学校とは違って、声優教室は「声」を中心としたカリキュラムなので、台詞の朗読やアフレコなどのレッスンを通して演技力を高めることはできますが、本格的な芝居の稽古には対応できない教室が多いです。

その理由の1つとなるのがレッスン形態です。
ほとんどの声優教室はレッスン形態がマンツーマンなので、グループ形式での芝居の稽古ができません。

声優教室がおすすめな人

声優教室は発声や滑舌などの基礎を学びたい方に向いています。
将来的に「養成所」や「専門学校」に通うにしても、成功を目指す上では自信を持つことも必要なので、一旦は声優教室で様子を見てみるのもいいでしょう。

その他、趣味で声優を楽しみたい方にも声優教室はおすすめです。
趣味目的の場合は養成所や専門学校は費用が高くて選びづらいですが、声優教室なら1回5,000円ほどで受講できます。

専門学校でおすすめの声優スクール3選！

専門学校のおすすめは実績の高い「総合学園ヒューマンアカデミー」「アミューズメントメディア総合学院」「代々木アニメーション学院」をご紹介します。

総合学園ヒューマンアカデミー

出典:総合学園ヒューマンアカデミー

総合学園ヒューマンアカデミーは全国に19校舎を構える専門学校です。
在学中のデビュー件数が400件以上と多く、多くの学校に通いながらプロデビューしています。

総合学園ヒューマンアカデミーは「全日制コース」と「夜間・週末コース」があります。
夜間・週末コースは6ヶ月となっており、全日制に比べて学費がかなり安くなっています。
スクーリングは週に1回2時間から可能なので、社会人の方でも自分のライフスタイルを変えずに通学することができます。

詳細は資料請求のパンフレットに詳しく書かれているので、気になる方は資料請求して自分に合ったコースを探してみてください。

アミューズメントメディア総合学院

出典:アミューズメントメディア総合学院

アミューズメントメディア総合学院は東京の渋谷区にある専門学校です。
姉妹校として大阪にも「大阪アミューズメントメディア専門学校」があります。

アミューズメントメディア総合学院は、過去に70社以上のプロダクションが来校してオーディションが開催された年もあります。

しかも、オーディション回数が多いだけではなく、卒業生がプロダクションに所属した合格率が71％と高いです。

資料請求は完全無料なので、全コースの資料を請求しましょう。
各コースの特徴をしっかりと比較するほうが自分に合ったコースを見つけやすいです。

代々木アニメーション学院

出典:代々木アニメーション学院

代々木アニメーション学院は44年以上の歴史がある専門学校です。
今までに12万人以上の卒業生を輩出しています。

代々木アニメーション学院のコースは3つあります。
就職サポートのあるコースがいい方には「全日制コース」と「夜間コース」がおすすめです。

働きながら通うなら「週1コース」が選びやすく、週1コースには小学生が受講できる
「ジュニアコース」もあります。

資料請求は完全無料です。
100ページ以上に渡って各コースの特徴やカリキュラムが紹介されているので、まずはパンフレットをチェックしてみてください。

声優教室でおすすめの声優スクール2選！

声優教室のおすすめは全国に店舗数の多い「アバロン声優スクール」と「シアーミュージック」をご紹介します。

アバロン声優スクール

出典:アバロン声優スクール

アバロン声優スクールは全国に13校を展開する大手教室です。
通学レッスン以外にも、自宅で声優を習えるオンラインレッスンもあります。

アバロン声優スクールは「スマホで簡単レッスン究極のボイトレ」と「魔法のボイストレーニング」というオリジナルのボイトレ本をリリースしており、過去にはAmazonで1位になったことがあります。

ボイストレーニングに定評があるだけではなく、オーディション対策に強いのも魅力的です。

無料体験レッスンは随時開催中です。
体験レッスンに参加すると「入会金無料」や「初月謝割引」などの特典があるので、お得に入会したい方は体験レッスンからスタートしましょう。

シアーミュージック 声優コース

出典:シアーミュージック

シアーミュージックは全国に100箇所の校舎を展開しています。
全声優スクールの中で最も校舎数が多いので、地方で声優スクールを探している方は候補として抑えておきましょう。

シアーミュージックは腹式呼吸や発声などのボイストレーニング以外にも、オリジナルアニメーションを使ってアフレコのレッスンを受けることもできます。

費用は入会金と月謝のみ。
入会金は2,000円、月謝は月2回で1万円です。
安く通える声優スクールをお探しの方には特におすすめです。

体験レッスンは随時開催されているので、気になる方は体験レッスンからスタートしてみてください。

養成所でおすすめの声優スクール5選！

次に、おすすめの養成所を見ていきましょう。

日本ナレーション演技研究所

出典:日本ナレーション演技研究所

日本ナレーション演技研究所は6つのグループプロダクションに所属するチャンスのある養成所です。
多くの養成所は東京にしか校舎がありませんが、日本ナレーション演技研究所は全国に16校舎あるため、地方にお住まいの方でも選びやすいです。

日本ナレーション演技研究所は規模が大きいだけに有名声優を輩出した実績が全声優スクールの中でもトップクラス。
コースは週1回と週2回を選べるため、働きながら通えるのも嬉しいポイントです。

入所するためには試験に合格しなければなりませんが、梶 裕貴さんのように未経験で合格した方もおられます。
資料請求のパンフレットにも「入所する方の90％は未経験者」と書かれているので、そこまで難易度は高くありません。

資料請求は完全無料です。
募集時期によって定員が異なるため、資料請求で最新情報をチェックして検討してみてください。

インターナショナル・メディア学院(IAM)

出典:インターナショナル・メディア学院(IAM)

インターナショナル・メディア学院は「IAMエージェンシー」と「アズリードカンパニー」に所属できるチャンスのある養成所です。
全国に19校舎を展開しているので、地方で通える養成所をお探しの方にもおすすめです。

ほとんどの養成所は入所オーディションがある中、インターナショナル・メディア学院は入所オーディションがありません。
そのため、演技等の経験がない方でも簡単に入所することができます。

毎月のレッスン回数は固定されておらず、月2回以上で自由に選べます。
また、高校卒業の単位を取得しながら声優を目指せる高等部もあるので、これから高校へ進学する学生さんにとってもいい候補です。

資料請求は完全無料です。
非常に多くのコースがあるため、パンフレットを見ながらじっくりとコースを選びましょう。

青二塾

出典:青二塾

青二塾は「青二プロダクション」に所属するチャンスのある養成所です。
校舎は東京校と大阪校の2箇所なので、同エリアにお住まいの方におすすめです。

養成所は週1回から週3回くらいでレッスンを行うスクールが多いですが、青二塾は週5日のカリキュラムとなっています。
レッスン回数の多い養成所へ入りたい方に向いています。

劇団ひまわり

出典:劇団ひまわり

劇団ひまわりは1952年に設立された歴史の古い養成所です。
劇団という名称ですが、声優コースもあります。

劇団ひまわりはコースが豊富です。
0歳から受講できる「リトルキッズ」や40歳以上の方が対象の「シアタースクール」などもあります。

81ACTOR’S STUDIO

出典:81ACTOR’S STUDIO

81ACTOR’S STUDIOは東京都の渋谷区にある養成所です。
入所後は「81プロデュース」に所属するチャンスがあります。

コースは3つ用意されています。
小学生が対象の「81キッズ」、中学卒業以上から40歳までが対象の「週1クラス」、高校卒業以上から26歳までが対象の「本科」です。

入所オーディションの受験料が5,000円とリーズナブルなので、気軽にオーディションを受けやすいです。

まとめ

声優スクールは学費やコースなど様々な違いがある上、「養成所」「専門学校」「声優教室」の種類によっても特徴が異なります。
今回ご紹介したように声優スクールを選ぶときは、最初に種類を決めるとスムーズです。

声優スクールの種類が決まったら、資料請求や体験レッスンで情報を集めながら自分に合ったスクールを探してみてください。