一般公募の声優オーディションを徹底解説！超高倍率だが未経験でもチャンスがある！

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声優といえば「アニメ」や「外画の吹き替え」が有名ですが、他にも

• 「ナレーション」
• 「ゲーム」
• 「ラジオドラマ」
• 「YouTuber」
• 「Vtuber」
• 「朗読劇」

など、様々なお仕事があります。

このようにジャンルの幅が広いだけにオーディションもいろんな募集があります。

今回は、プロの声優を目指す方に向けて、一般公募の声優オーディションを詳しくご紹介します！

声優の活動方法は2つ

プロの声優になるためには何を目指すべきなのか？
オーディションを探す前にここは基礎知識としてしっかりと抑えておきたいところです。

声優の活動方法は2つあるので、それぞれをご紹介します。

プロダクションと契約して活動する

プロ声優として活動するためには、プロダクション(声優事務所)と契約するのが一般的です。

プロダクションに所属すると、一般公募されないオーディションを受けることもできるので、仕事を取りやすいことが大きなメリットです。

プロダクションに所属する方法は3つ

プロダクションに所属するまでのルートは主に3つあります。

声優養成所や声優専門学校に通うと、プロダクションの所属オーディションを受ける機会があります。
そのため、演技経験のない初心者の方は実力を身につけながらもプロダクション所属を目指せることから、養成所や専門学校を選ぶケースが多いです。

養成所や専門学校に通わないのであれば、一般公募されているプロダクションの所属オーディションを自分で探して応募するしかありません。

フリーの声優として活動する

声優はプロダクションに所属せずにフリーで活動することもできます。
フリーアナウンサーという言葉を聞いたことがあると思いますが、それと同じです。

フリーというのは会社に雇用されずに自分で仕事を取る個人事業主のことです。

プロダクションに所属すると「SNSの管理」や「仕事のジャンル」など、各プロダクションで様々なルールがありますが、フリーならそのようなルールに縛られることなく自由に働けます。

しかし、実績や知名度の高い声優でなければ、有名作品のオーディションに参加する機会を得ることすら難しいのが現状です。

【フリーの声優】土屋 神葉さん

土屋 神葉さんは2023年3月1日にトランスワールドジャパンを退所。
その後、フリーランスとして活動を開始しましたが、2023年4月からスタートしたアニメ「青のオーケストラ」で主要キャラである佐伯直役を担当されています。

【フリーの声優】細谷 佳正さん

細谷 佳正さんは2014年にマウスプロモーションを退所して、その後はフリーとして活動されています。
フリーになってからも多くの人気作品に出演されており、2016年には第10回声優アワードで助演男優賞を受賞しました。

声優オーディションの一般公募とは？

声優オーディションの一般公募とは、一般人でも応募することができるオーディションのことです。
一般公募されているオーディションの種類や内容を見ていきましょう。

オーディションの種類

一般公募されている声優オーディションは主に3つの種類があります。

プロ声優になりたい人は「推しの子」や「僕のヒーローアカデミア」など、人気作品に参加するために一般公募を探す方も少なくないでしょう。

しかし、現状は人気作品の声優を一般公募で募集するケースは極めて少ないため、人気作品に参加するチャンスを得たいなら、まずはプロダクションへの所属を目指すほうが現実的です。

オーディションの内容

一般公募されているオーディションの内容は、オーディションによって様々です。

この5つは声優オーディションでよくある内容です。
特にプロダクションの所属オーディションや養成所の入所オーディションでは、このような審査内容で合否が判断されるケースが本当に多いです。

オーディションの参加資格

オーディションの参加資格もオーディションによって様々です。

作品オーディションの場合、経験者だけが応募できる一般公募もありますが、プロダクションや養成所のオーディションは未経験でも応募できる募集がほとんどです。

基本的に制限がかかっているのは年齢くらいなので、自分の年齢で応募できる一般公募を探していけばOKです。

未経験でも声優になれる？一般公募からプロになった声優

ほとんどの声優は養成所に入って経験を積んだ後、プロダクションに所属して声優デビューしています。
しかし、少なからず一般公募のオーディションからプロになった声優さんもいるので、未経験からプロまで一気に駆け上がるのは不可能ではありません。

伊達 さゆり

伊達 さゆりさんは小学生の頃から「ラブライブ」の大ファンでした。
高校生の頃に「ラブライブ!スーパースター!!」の一般公募に応募して見事に合格。

その後、Apollo Bayに所属して、「ラブライブ!スーパースター!!」で声優デビューを果たしました。

堀江 由衣

堀江 由衣さんは大学1年生の頃に声優専門誌「ボイスアニメージュ」に掲載されていたアーツビジョンの特待生新人オーディションに応募します。

3,000人の応募者の中から5名の特待生枠の1人に選ばれます。
600倍の高倍率を突破して合格されました。

1996年には声優グループ「ドリカンクラブ」の募集に応募して合格しますが、こちらも3,482人の応募者の中から15名の1人に選ばれました。
倍率は232倍です。

水瀬 いのり

水瀬 いのりさんは2010年にソニー・ミュージックアーティスツ主催の一般公募オーディション「アニストテレス」に応募してグランプリを受賞します。

その後、同年にアニメ「世紀末オカルト学院」でゲストキャラクターとして出演。
2013年にはアニメ「恋愛ラボ」で初のメインキャラクターを担当しました。

彼女は歌手としても大成功を収めており、「歌手もできる声優」の代表的な存在となっています。

沢城 みゆき

沢城 みゆきさんは1995年に「デ・ジ・キャラット」のオーディションに参加して、審査員特別賞を受賞します。
その後、演技経験のないまま「デ・ジ・キャラット」でプチ・キャラット役として声優デビューを果たしました。

当時は「デ・ジ・キャラット」のオーディションを主催したブロッコリーの預かり所属となっていましたが、氷上 恭子さんの推薦を経てマウスプロモーションに所属しました。

マウスプロモーションに入所してからは附属養成所で演技を学び直して、2007年には「heatre劇団子」で演劇活動もスタートしました。

井口 裕香

2002年にブロッコリー主催の「G.G.F.(ゲーマーズ・ガーディアン・フェアリーズ)」のオーディションに合格して、サファイア役を担当します。

2003年には「G.G.F.」で声優ユニットを結成して2006年の解散まで活動。
2012年には第6回声優アワードでパーソナリティ賞を受賞されました。

一般公募されている声優オーディションの倍率

声優オーディションに応募するにあたって、合格倍率が気になる方もおられるでしょう。
声優オーディションの倍率についてご紹介します。

モンスト

引用元：アニメ「モンスターストライク」天聖声優オーディション

2019年にアプリゲーム「モンスト」のアニメ化に伴い、出演する声優が一般公募されました。
2,008人の応募者の中から最終審査に残ったのは9名でした。

「2,008人」÷「9人」＝223倍。
凄い倍率です。

ラブライブ!スーパースター!!

引用元：「ラブライブ！スーパースター!!」

2020年に「ラブライブ！スーパースター!!」の一般公募が行われました。
合格者は2名です。

• 伊達 さゆり：澁谷かのん役
• 青山 なぎさ：葉月恋役

応募者数が公表されていないので倍率は不明ですが、一般的に知名度の高い作品なだけにかなりの応募者があったと言われています。

先ほどご紹介した「モンスト」の応募者数が2008人なので、2,000人で計算すると「2,000人」÷「2人」＝「1,000倍」となります。

声優オーディションの倍率は参考になる？

声優オーディションの倍率をWebやTwitterで調べる方も多いと思いますが、参考にならないケースもあるということは知っておいてください。
その理由をご紹介します。

倍率の計算方法

倍率というのは「何人の中で1人が合格できるのか」を知る上で参考になる指標です。
倍率を計算するためには「応募者数」と「合格者数」の正確な数字が欠かせません。

例えば、先ほど「ラブライブ！スーパースター!!」の倍率を応募者数を2,000人と仮定して計算しましたが、応募者を3,000人にすると1,500倍、4,000人なら2,000倍、10,000人にすると5,000倍、推測で数字を決めると全く参考になりませんよね？

つまり、声優オーディションで参考になる倍率は「応募者数」と「合格者数」の正確な数字が分かる場合のみです。

声優オーディションのほとんどは応募者数が非公表

ほとんどの声優オーディションでは、応募者数が非公表となっています。
そのようなオーディションの倍率は情報発信者が応募者数を推測して決めているので、全く同じオーディションでも情報発信者によって倍率が大きく異なります。

声優オーディションは必ず合格者が出るとは限らない

声優オーディションは、全てのオーディションで必ず合格者が出るわけではありません。
例えば、大手ソニーミュージックアーティスツ(SMA)が主催する「マンスリーオーディション」は、毎月オーディションが開催されるものの、合格者が出ない月のほうが多いです。

高校や大学の受験は必ず合格者が出るので、志望校を決める際に倍率はいい参考になります。
しかし、声優オーディションは合格者が出ないオーディションもあるため、そのようなオーディションでは正確な応募者数が分かったとして、合格者を1人と仮定して計算しても参考にはならないでしょう。

声優はプロダクションに入ってからが勝負

声優という職業はプロダクションに入れば成功ではなく、むしろプロダクションに所属した後のほうが厳しいです。
プロになれば誰もが人気作品に参加して有名になれるわけではありません。

大手プロダクションに所属していても目立った実績のない声優もたくさんいるということは知っておくべき知識です。

また、プロダクションによって「アニメ」や「ナレーション」など仕事の傾向が異なるので、合格率や倍率だけを重視するのではなく、自分に合ったプロダクションを選ぶことも大切です。

一般公募されている声優オーディションの探し方

声優オーディションの一般公募の探し方は主に3つあります。
いつ情報が出るのか分からないオーディションがほとんどなので、定期的にチェックするのがおすすめです。

声優オーディションの情報サイトで探す

声優オーディションの情報を集めたサイトがあります。
そのようなサイトの中でも有名なのが「オーディションプラス」と「Deview」です。

どちらも情報の更新頻度が高いので、新しい一般公募を探したいときに便利です。

• オーディションプラス：https://audition.nerim.info/
• Deview：https://deview.co.jp/

声優事務所や養成所の公式サイトをチェックする

声優オーディションの種類は3つありますが、いずれもそれぞれのオフィシャルサイトで情報が発信されるケースが多いです。

公式サイトの他、公式Twitterや公式YouTubeなどでオーディション情報が公開されることもあります。

声優雑誌で探す

声優雑誌によってはオーディション広告が掲載されることがあります。

• 「アニメージュ」
• 「Newtype」
• 「PASH！」
• 「声優グランプリ」
• 「アニメディア」
• 「声優アニメディア」

声優情報誌は様々な種類があるので、声優情報を知るついでにオーディション情報を探してみてはいかがでしょうか。

オーディションを受ける際の注意点

声優オーディションには3つの注意点があります。
それぞれの内容をご紹介します。

生徒を集めるためのオーディションもある

作品オーディションでは、不合格になった際に「君は才能がある！よかったら授業を受けてみない？」というような勧誘を受けることがあります。
このようなときはその場の雰囲気に流されて返事をしないようにしましょう。

声優養成所や声優専門学校は実績のある大手がおすすめです。
このページの後半におすすめを紹介しているので、参考にしてみてください。

ルックスで合格者が決まることもある

声優は「声質」「演技力」「表現力」など、実力で合否が決まるべきですが、オーディションによってはルックスが重視されることもあります。
これはマイナーなオーディションだけではなく、大手が主催するメジャーなオーディションでもあり得る話です。

声優として所属していても主な実績が「歌」や「モデル」などばかりで、人気のアニメや外画で活躍する声優が少ないプロダクションもあります。
しかし、最近は声優の活躍の場が広がっているので、このようなケースが一方的に悪いというわけでもありません。

人によって良し悪しが大きく異なるため、自分に合ったプロダクションをしっかりと選びましょう。

経験者もたくさん参加する

大手プロダクションに所属していても目立った実績がない声優も多いという情報をご紹介しましたが、それ以上にプロダクションに所属したい声優予備軍は全国にたくさんいます。

日本のアニメは世界的にもレベルが高く、最近ではアニメ「推しの子」が人気を博しており、その主題歌「アイドル」が2023年6月6日にアメリカのビルボード・グローバル・チャートで1位を記録しました。
日本語の楽曲としては史上初の快挙を成し遂げています。

アニメがドラマや映画などのジャンルと同じように人気が高いため、声優になりたい人は多いです。
経験者もたくさんいる中で未経験者が勝つのは本当に難しいです。

着実にステップアップ！まずは経験を積むのもおすすめ！

一般公募の声優オーディションは、そのほとんどが経験を問わずに誰でも応募することができます。
先ほどご紹介したように経験者もたくさん集まることが予想されるため、少しでも経験を積むほうが合格しやすくなるのは間違いありません。

最後に声優を学べる

• 「声優養成所」
• 「声優専門学校」
• 「声優教室」

のおすすめをご紹介しますので、参考にしながら検討してみてください。

おすすめの声優養成所

養成所とは、プロダクションが運営する声優の育成機関です。
入所後は運営プロダクションに所属するためのオーディションを受ける機会があります。

全国にある9割以上の養成所は東京に集中しているため、地方にお住まいの方は声優になるために上京を検討しなければならないケースもあります。

インターナショナル・メディア学院(IAM)

出典:インターナショナル・メディア学院(IAM)

インターナショナル・メディア学院は「IAMエージェンシー」と「アズリードカンパニー」に所属するチャンスのある養成所です。

全国に19校舎を展開しているため、地方の方でも選びやすいです。
また、高校の卒業単位を取得しながら通える高等部もあるので、これから高校に進学する学生さんにもおすすめです。

資料請求は完全無料です。
非常にコースが多いので、パンフレットを見ながら自分に合ったコースを探してみてください。

日本ナレーション演技研究所

出典:日本ナレーション演技研究所

日本ナレーション演技研究所に入所すると、6つのグループプロダクションに所属するためのオーディションを受けられます。

他の養成所に比べて、所属先となるプロダクションの数が多い上、何よりも有名声優を多数輩出している実績が大きな魅力です。

アニメ「推しの子」でアクア役を務める大塚 剛央さんが所属するアイムエンタープライズに所属するチャンスもあります。

資料請求は完全無料です。
地方にも複数の校舎があるので、地方の方にもおすすめな声優養成所です。

おすすめの声優専門学校

声優専門学校では、複数のプロダクションが来校してオーディションが開催されるので、オーディションに合格すればプロダクションに所属できたり、プロダクションの養成所に入ることができます。

代々木アニメーション学院

出典:代々木アニメーション学院

代々木アニメーション学院は全国に9校舎を展開する大手専門学校です。
実績と知名度の共にトップクラス。

有名な専門学校を選ぶなら候補の1つとして抑えておきましょう。

複数のプロダクションが来校して行われる学内オーディションを受けたい方には全日制がおすすめです。
今までに卒業生が合格したプロダクション数は100社を超えるため、いろんなプロダクションに入るチャンスを得られます。

資料請求は完全無料です。
コースによって学費が大きく異なるため、パンフレットを見ながら予算に合うコースを選びましょう。

アミューズメントメディア総合学院

出典:アミューズメントメディア総合学院

アミューズメントメディア総合学院は東京都にある大手専門学校です。
毎年、70社以上のプロダクションが来校して学内オーディションが開催されるのが特徴です。

卒業生にはアニメ「Dr.STONE」で石神千空役を務める小林 祐介さん、アニメ「FAIRY TAIL」でナツ・ドラグニル役を務める柿原 哲也さん、などがおられます。
大手なだけに卒業生には有名声優が多いです。

資料請求は完全無料です。
募集時期によってコースや学費が変わるため、最新の資料で詳細を確認しましょう。

おすすめの声優教室

声優教室は自由にレッスン回数を選べるため、短期間だけ声優を学びたいという方にピッタリです。
また、教室によっては「ボイスサンプル作成」や「エントリーシートの書き方」など、声優オーディションに向けた対策をしてくれます。

アバロン声優スクール

出典:アバロン声優スクール

アバロン声優スクールは全国に13校を展開している大手教室です。
オンラインレッスンにも対応しているため、地方の方にもおすすめです。

アバロン声優スクールはオリジナルのボイトレ本「スマホで簡単レッスン究極のボイトレ」と「魔法のボイストレーニング」をリリースしており、Amazonで1位になったことがあります。

ボイストレーニングに定評がある上、ボイスサンプルの作成などオーディション対策にも強いです。

シアーミュージック

出典:シアーミュージック

シアーミュージックは全国に100校舎を展開する大手教室です。
自宅で受講できるオンラインレッスンもあります。

ボイストレーナーとして人気のYouTuber「しらスタ」さんが特別講師を務めており、しらスタさんを招いたイベントが開催されることもあります。

他の教室に比べて入会金が2,000円と安いため、費用を抑えたい方にとっては特にいい候補となります。

体験レッスンは無料です。
シアーミュージックが気になる方は、体験レッスンからスタートしてみてください。

まとめ

声優オーディションには一般公募がたくさんあります。
今回ご紹介したようにオーディションには「作品」や「養成所」などの種類があるため、まずは自分が何を目標としてオーディションを受けたいのかを明確にしましょう。

また、プロダクションへの所属を目標とする場合は、いろんなプロダクションを比較しながら「仕事の傾向」や「所属声優の実績」などを参考にしながら、自分に合ったプロダクションをしっかりと選ぶことが大切です。